表現者たち展とは

表現者たち展とは

文明の進歩は、我々の生活に、更なる便利さと快適性をもたらしましたが、
反面、環境破壊、ITテクノロジーの進展とともに監視社会化の進展、レイシズムの台頭など、 
人間にとっての自由とは何か、本来的な人間らしい生活、人生とは何か、
という問いが突きつけられています。

私たち表現者たち展は、
芸術創作の実践による主体の回復、自由の表現を目指し、
2020年から活動を始めた団体です。
今こそ生きている全ての人がアーティストとして感じ考え表現し
連帯して行動することが求められています。
わたしたちはそのような者たちの集まりです。
生きのびるための行動・表現を一緒に始めませんか。

作品は、ただ鑑賞され、通り過ぎられるだけでは社会を変える力とはなりません。
鑑賞者ひとり一人が作品を自分の中に受け入れ、自分の言葉にして社会に返すとき、
そこに「場」が生まれます。
作家と鑑賞者がそれぞれ自分の気づきを「表現」し、「語り合う」表現者たち展は、
わたしたちが社会に一石を投じるマイルストーンです。

わたしたち表現者たち展は、あなたが自分を「表現」し、
社会を変える力を手に入れる道程の伴走者です。

主催者　小川 猛志

個から社会へ社会から個へ

ブレヒトは、言いました。

目の前にある何の変哲も無い、それが在ることにも気づかないような物事に関心を持つために。
人は、敢えて、”それが在ることに驚く゛ことによって、
普段には当たり前すぎて素通りしてしまいそうになる事どもの
”真の姿゛を理解しなければならない。
人は、その〈ゼルプスト•フェアスタンド•リヒカイト(自明性)〉
の本質構造を理論的に探究しなければならない。
この真理を敢えてこの手で掴むために、現実社会に彼方から投げ落とされた、
この自分の身体（肉体存在）の傍らにある”この現実”に気付きを得るために、
しかし、それでもなお他の現実の可能性を空想しなければならない。
考え得る限りでの他の可能性を想起する事によって。
しかし、ある一つの真理が露わになるだろう。
”それ以外の現実の像（真理）が無い”という事が、
はっきりと理解されるだろう。
(1940年8月3日、ブレヒトの日記帳より)

um gesetzlichkeiten festzustellen, muss man die natürlichen
vorgänge sozusagen verwundert aufnehmen, dh, man muß ihre,
″selbstverständlichkeit” auflösen, um zu ihrem verständnis zu gelangen.
um die gesetzlichkeit beimfall eines geschleuderten körpers ausfindig zu machen,
muß man für ihn in der phantasie noch andere möglichkeiten setzen;
unter den gcdachten möglichkeiten ist die natürliche, tatsächliche dann,die richtige,
und die gedachten anderen möglichkeiten stellen sich als unmöglichkeiten heraus.
Berthold Brecht、1940,8,3,Tagebuch

わたしたち表現者たち展は、あなたが自分を「表現」し、
社会を変える力を手に入れる道程の伴走者です。